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2006年2月17日 (金)

アバフェルディ Aberfeldy

土屋守氏とpeatreakに対抗する気持ちは微塵もないけど、蒸留所のゲール語解釈について書いていこうと思う。これまでは peatfreak があるからいいやと思っていたけど、納得できない解釈も多いからである。

では、Aberfeldyは、いつものごとくスコットランドの地名にして、ウイスキーのブランドにして、蒸留所名である。

1)パルドック川の河口(聖人)
2)パラグ川の河口(精霊)
3)パルドックもしくはパラディアスの河口もしくは合流点(聖人)

基本的には、どちらの解釈もPeallaidhという名前がついた川の河口ということになっていてたいした違いはない。パルドックは単にそれが英語名であげているだけのこと。Aberは、河口や合流点を指すゲール語である。前にも書いたが、川の合流点というのは、小さい川からみれば河口とも言える。
ただし、1、3)は伝道者のPeallaidhという人を当てているのに対して、2)では、川に住む精霊の名前だとしている点が違う。

注意が必要なのは peatfeakのサイト。Phellaidhというつづりを上げているが、これは、Pheallaidhの間違いである(つまり下の出典2)のように書くのが正しい)。これが単にミスタイプなのか、作者が正しいと感じているかで、このサイトのゲール語に対する信頼感は全く異なったものとなる。なぜかといえば、Phellaidh というつづりは、ブロードはブロード、スレンダーはスレンダーというゲール語のルールに反するからである(だいぶ前にこのサイトでとりあげた)。2)のつづりではそれが守られ、3)のつづりではルール違反をしているのである。

次に、Peallaidhがなぜ Pheallaidh に変化するか?と言えば、これまた前に説明したように、属格あるいは所有格としての変化で最初の文字のあとに h が入るである。加えて、最後の子音の前にiがはいるのだが、これは今回はもう入っているので改めて入れることはしない。それによって、発音もパラグからファラグに変わる。さらに dh は、のどの奥でならすグで、英語にはない発音である。それもあって、アバファラグ(ゲール語)→アバフェルディ(英語)と変化したのではないかと考えている。

属格になっていることで、”~の”ということがはっきりとわかるようにできている地名で、今回は、Peallaidhの河口ってことになる

1)パルドック川の河口
  パルドックはキリスト教の伝道者
  土屋守:改訂版 モルトウイスキー大全(小学館)2002年 P10-11.

2)Aberfeldy (Perth), Obar Pheallaidh.
"The mouth of the Peallaidh". Peallaidh, which comes from peallach,
"shaggy", was an uraisg or water sprite said to live in this stream.
サイト http://www.scottish.parliament.uk/vli/language/gaelic/pdfs/placenamesA-B.pdf

3)"The confluence of Palladius or Paldoc"
Aber (Brythonic-Pictish - confluence or river mouth)
Phellaidh (Old Gaelic - St. Paldoc, christian missionary).
サイト http://www.peatfreak.com/art-distillery-names-pronunciation.php

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