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2006年5月21日 (日)

フェッターケアン Fettercairn

これも蒸留所名であり、地名である。モルトウイスキー大全とPeatFreakにはゲール語とブリトン語の混合した地名と書いてあるが、スコットランド議会サイトでは、ゲール語+ピクト語の混合としている。ピクト語もブリソニック系言語であるため、大きな差はないと思う。
ただし、地名の意味については、モルトウイスキー大全とPeatFreak、スコットランド議会サイトではやや異なっているで注意が必要である。

解釈例
1)ゲール語+ブリトン語で、斜面の上の森  
2)ゲール語+ブリトン語あるいはピクト語で、雑木林がある緩い斜面
  Fothair Chardainn フォアーハァタン

1)の解釈は、モルトウイスキー大全のものである。cairnはブリソン語の carden で、森という意味だとしていて、「斜面の上の森」という意味だとしている。

2)のつづりは、スコットランド議会サイト(原出典2)にあったものである。ピクト語由来のCardenをゲール語風に cardann とつづり、さらに属格を Chardainn にしている。この carden は、森や雑木林という意味と書いてあるが、ピクト語もブリトン語も知らないので、正しい意味かどうかはわたしではわからない。

PeatFreakのサイトでは、carden ではなく、cardden というつづりを採用してブリソン語系ケルト語(ブリトン語、ウェールズ語、カンブリア語、ピクト語のうちどれかってこと)としている。どっちが正しいかはこれまたわたしではわからない。
ウェールズ語にもあるかと思って調べてみると coedlan という上と似たようなつづりのウェールズ語があって、雑木林や森と意味だそうだ(下記参考サイト参照)。

順番が逆になったが、fetter の部分が緩い斜面という意味であるということについては、スコットランド議会サイトも PeatFreak のサイトも同じなのに、つづりはそれぞれ Fothair と Faither と違っている。参考サイト2)をみると、その他に foithir というつづりもあって、どれでも使われていると見た方がよさそうである。

1)と2)の違いは、森を主体にしてみるか斜面を主体にしてみるかの違いであるが、単語の作り方からすると斜面の Fothair が先に来ているので、2)の解釈の方が合理的であると考えている。

原出典
1)斜面の上の森
  土屋守:改訂版 モルトウイスキー大全(小学館)2002年 P88-89.

2)Fettercairn (Kincardine), Fothair Chardainn.
  "Shelving or terraced slope at the copse", containing Pictish carden.
  http://www.scottish.parliament.uk/vli/language/gaelic/pdfs/placenamesC-E.pdf

2)のつづき
 "Wooded Slope" Faither (Scottish Gaelic - terraced slope or gradient) cardden (Brythonic Celtic - wood or copse).
  http://www.peatfreak.com/art-distillery-names-pronunciation.php

参考サイト
1)http://www.ordnancesurvey.co.uk/freefun/didyouknow/placenames/Welsh_guide.pdf
2)http://www.ordnancesurvey.co.uk/freefun/didyouknow/placenames/gaelic_place_names.pdf

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