山崎蒸留所見学
先日の21日(日曜)に山崎蒸留所の見学に行ってきた。この見学会はバー婆娑羅で、シ ングルモルトの白州を一杯飲むと参加資格ができるという企画で、総勢60人という大見学会となった。
天気は快晴で初夏の見学日より。他の見学の方も沢山いらして、昨年も一昨年に比べ10%の見学者増だったそうだが、今年はさらに10%増で推移しているということであった。
11時半にJR山崎駅集合だったが、おりたとたんにそれらしい雰囲気の人々が沢山いて、すぐに見学会のメンバーではないかとわかったぐらいだ(笑)。
徒歩で移動しセミナー室ですぐに昼食。豪華なお弁当で、十分に白州1杯の元はとったような気分になった(笑)。しばらく自由時間があって、ショップなどを探検。おみやげなども仕込む。
1時からは、最田優氏によるウイスキーづくりのセミナー。製造方法を工程にしたがって説明してくれた他、昨年の10月~今年2月までかかって、入れ替えた3組6機のポットスチルに関する説明をきくことができた。
これまではストレート型をいれていたのを、バルジ型に変えたとおっしゃっていた。
1987~88年にかけても大改修をおこなったそうで、それが山崎12年が2003ISCで金賞をとり、2005年には山崎18年がSWSCで金賞をとったことにつながったのだと考えているということであった。また、今回の改修の結果、また十数年後にいい結果になると信じていると力強くおっしゃっていた。
スコットランドぐらい沢山の蒸留所があれば、一つの蒸留所では一つの味のものを作っていればよいが、日本では一つの蒸留所でいくつもの味がだせるようでないとだめなので、工夫が必要なんだという説明にも納得。それで、初釜、再留釜ともいろいろな形があるのだ。
発酵工程では、発酵漕のなかで液面がダイナミックに動く様子に感動した。また、発酵が終わりかけのところでは、発酵漕の蓋をとってもらい、実はスコットランドの蒸留所よりずっと液面から蓋までの高さが高くなっているのだとおしえていただいた。トリビアに使えるかしらん。
蒸留工程では、今回はポットスチルが6組12機全部ある~(笑)。昨年にはがら~んとした蒸留工程を見ていただけに、これでけでも十分に満足だったりする。
さらに先、樽の貯蔵庫の見学、オーナーズカスクの保管場所も見せていただいたし、貯蔵庫でコンサートをやった場所なども見せていただいた。おまけに、普通の見学ルートにはない後熟庫もみせてもらえた。これは、ブレンド後の響やバッティング後の山崎をなじませる工程で、響21年一樽でレクサスが変えるぐらいだと言っていたのが印象的。
最後にはブレンダー室まで見せてもらえた。ここは写真厳禁とのことで写真はないけれど、それはそれは沢山の原酒と手に入れられるだけの世界中のウイスキーを集めてあるということだけあって、感動。
後はセミナー室にもどって、さらにテイスティング。
蒸留したてのニューポット、スモーキーホワイトオーク、シェリーバット、ミズナラ、ホワイト
オークの5種類のテイスティングをさせてもらった上、ヴィンテージ山崎が1989,1991、1992年各1本、響21年、山崎12年が各1本で、5本のウイスキーのテイスティングまでさせてもらった。ミズナラの香りと甘さがなかなかだった。1991年のヴィンテージ山崎は、バーボン樽を使って、結構ピーティな感じに仕上がっていてアイラモルトのような感じになっている!好き。
最後には、おみやげまでもらってしまった。お弁当に、ウイスキーにおみやげ。しばらくはサントリーのお酒を飲まなければなるまい(笑)。
ちなみに、数少ないこのブログの読者でもあるpengoさんご夫妻も岡山から参加されていました。楽しかったよね~。
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コメント
すごく詳細に書いてくれて助かります(^^♪面白かったですね。最田さんの説明はすごくわかりやすかったですね。それにあの蒸留液のカットのグラフですが、あんなふうに分析した資料を見たのは初めてで、経験を科学で裏づけ出来た面白い資料でした。
投稿: pengo | 2006年5月24日 (水) 22:42
どもです。
本当は、何枚かの写真と説明をカットしたんですよ~(笑)。そのぐらいにいい見学会だったと思います。わたしは本を買ったせいで、ニッカに加えてサントリーも好きになりました~。
いい見学会だったと思います。
投稿: nanba | 2006年5月25日 (木) 23:24