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2006年11月15日 (水)

”ケルト人 蘇るヨーロッパ<幻の民>”

”ケルト人 蘇るヨーロッパ<幻の民>”

最近ちょっとケルトの本にも関心を持っている。大陸のケルト人がローマ帝国におされてブリテン諸島に大挙して移住したということが考古学資料の裏付けを伴って書いてある本はあるのか?というのが、今の関心事である。

   書 名: ケルト人 蘇るヨーロッパ<幻の民>
   著 者: クリスチアーヌ・エリュール
   監 修: 鶴岡 真弓
   出版社: 創元社 ISBN4-422-21085-8
   出版年: 1994年
   ページ: 190ページ
   価 格: 1400円+税

この本の目次は次のようになっている。

 第1章 戦士貴族階級の誕生
 第2章 初期の王族達の栄華
 第3章 ケルト人の世界制覇
 第4章 大ローマとの対決
 第5章 神々の宇宙
 第6章 ケルトの遺産

まず、わたしのような素人が、この本を読むときに注意しなければならないことがいくつかある。
1)挿絵に描かれているケルト人達は、ずっと後世の画家達の創造の産物(多くは19世紀や20世紀のものであった)であること。注釈は本の最後にまとめて書いてあるので、気がつかない方もいるだろう。
2)挿絵以外にも、考古学的出土品と思われるような配置で書いてあっても、実はケルトと全く関係ないものがあること。これも同じように注釈は本の最後にまとめて書いてある。

ハルシュタット文化のことには、あまり関心はないがその時代のこともなんとか読み、ローマとの戦いのところにきた。さぁこれからだ、きっとローマに追いやられたケルト人が大挙してブリテン島にわたるところが描かれているに違いないと思うと、それはほとんど描かれていないことがわかっておどろいた。

でも、章を改めるとなぜかブリテン島にはケルト人達がローマ人に追いやられるずっと前から住み着いていることになっていて、その文化はアイルランドで変わることなくずっと受け継がれてきたことになってしまうのだ。

こりゃ納得できない。次の本に行こう。わたしの中では、まだ大陸ケルトは英国海峡を渡っていない(笑)。

おまけ。
10年以上前に出版されて本であるから、DNA解析をしろとまでは言わないが、大陸側と島側で発掘された骨の比較ぐらいは紹介しておいて欲しかった。背の高さや頭蓋骨の形などがわかって統計的なデータになるぐらいにそろうと、ベルガエ人などが本当に島に大挙してわたったのかがわかるだろう。モノについては、ケルト人そのものが大挙して移動しなくたって、交易がある時代では移動してしまう。決定的な証拠とは言い難いのである。

大陸のケルト人の神話などが詳細に残っていてそれとアイルランド神話が似ているなら、それも証拠になるだろう。でも、大陸のケルトの神話など、わたしの理解では断片的にしか記録されていないはずである。

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