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2006年11月23日 (木)

”イングランド「ケルト」紀行”

最近ケルトの本を読んでいた勢いでイングランドのケルト本も読んでしまった。

  書 名: イングランド「ケルト」紀行 アルビオンを歩く
  著 者: 武部好伸
  出版社: 彩流社 ASIN: 4779111935
  出版年: 2006年
  ページ数:286ページ
  価 格: 2625円(税込)

この著者は、ケルト紀行のシリーズをだしていて、その一つである(もう残っているのは新大陸のケルトぐらいだろうけれど)。

北はヘイドリアンウォール、西はペンザンス、東はアングリアとケルトの痕跡を求めてイングランド内を旅している。

ローマに反乱を起こしたイケニ族のブーデッカやアーサー王などの話や、白亜の大地に描かれた謎の絵の遺跡、ストーンヘンジやスタンディングストーンなどについてもイングランド内のものを丁寧に取り上げている。

また、著者が感じたままを大阪弁で語るところなどは、著者の人柄がでていてとても楽しい。ケルトに関心がなくても、古いイングランドの歴史をめぐる旅の本と考えても楽しめるだろう。

ところで、著者はこの中にとても気になることを書いている(”私的ケルト考”と題しているところ)。
○最近の遺伝子解析の結果から、大陸ケルトと島のケルトは遺伝子的なつながりがないことがはっきりした。
○島のケルトは新石器時代からの人々の遺伝子を強く受け継いでいる。
○新石器時代を作った人々が、大陸のケルトと交流する内に、ケルトの文化を強く受けて、青銅器時代や鉄器時代を作ったのではないか
というようなことが書いてあるのだ。

遺伝子解析に文句はないが、ケルト文化の受容については正しいのだろうか。
同じ民族が新石器時代から住み続けたのならばストーンヘンジの正しい使い方が現代に伝わっていないのはなぜだろう?元々持っていた言葉が、他民族の支配がない状態で変わっていくのだろうか?など新しい疑問もわいてくる。

これは著者だけではなく、英国やアイルランドの古い時代を研究する人々にとって共通の課題だろう。

このシリーズで残っているのは新大陸ぐらい。ノヴァスコシアにいるゲール語ネイティヴやアルゼンチン・パタゴニアでいまも言葉を含めて伝統を伝え続けているウェールズ移民を訪ねる旅にも期待していたりする。 新大陸ケルト紀行 ノヴァスコシアとパタゴニアを歩く なんてどうだろう?

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