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2007年2月 3日 (土)

「この店で一番高い酒をくれ」

もちろん、わたしがこの台詞をはいたわけではない。

いつものバーで沢山あるボトルを眺めていて、未開封の1938年蒸留のグレンリベットを見つけた。もちろん、一目で高いのがわかるし、すぐに注文なんかできるはずがない。高いんでしょうね、と聞く私に「ワンショット1万5千円です」という答え。1938年のグレンリベットがその値段で飲めるなら、割安というものだが、いつかお金ができたら注文します、という私にマスターがお話してくれたのが、タイトルにあるようなお話だった。

あるイベントの帰りにバーをやっているという方がこられて、来るなり「この店で一番高いお酒をくれ」といったそうだ。「グレンリベットの1938年がワンショット1万5千円でありますが、お客さんにはお出しできません」と答えたマスターとそのお客さんは口論になり、結局、そのお客さんは何も飲まずにでていってしまったそうだ。

もったいなかったわけではないとのこと。「メニューに載せているお酒はいつでも出しますよ、でも、そのお酒が好きなんじゃなくて、金なら払うしなんでもいいから高い酒から飲ませろみたいな方には出したくないだけです」、とおっしゃるマスター。

お客だから、お金があるから、なんでも好きにしていいわけではない。
高いからといって闇雲に注文するお客にもなりたくないし、お酒の作り手にも、売り手にも敬意を払う飲み方をしたい。

それにしても、好きな方に飲んでもらいたいというマスターの気持ちがうれしかった(それに応えられる財力はないけれど(ちと悲しい))。そのお店に通ってしまう理由でもある。

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コメント

この話を聞くとPengoが以前経験した話と似たような感じがします。もちろん相手もシチュエーションもちがいますが。まぁ、Bartenderが出さなかった理由も大きく違いますしね。

1杯15000円か…ギリギリ飲める範囲かもしれませんね。もちろんよっぽどなんかのイベントとかがないと厳しいけど。さすがに未開封では頼みにくいですね。どんな感じだろう…興味がそそられますね。こんど二人でのみに行くか(^^♪

一番高い酒持ってこーい、といって100万円ですと普通のシングルモルトを出して見てもいいかもしれませんね。

…何でもいいから美味しいのひとつだしてー、って言ったらマスターは何を出してくれるんだろう…(#^.^#)

投稿: pengo | 2007年2月 3日 (土) 23:36

注文したものを出してもらえないのはいやだろうなぁって思います。でも、「この店で一番高い酒くれ」っていう方がやっているお店には行きたくないなぁっても感じるんですよ。

おいしいお酒を少しでも安く提供して、おいしく楽しく飲んでもらいたいっていうのを、いつもこのお店では感じます。だからついつい足が向いてしまうんです。

なんかイベント考えますかね~ってマスターが言ってましたから、そのうち飲むチャンスがあるかもしれませんよ。

なんでもいいからおいしいのって言われたときには、「どんなのがいいですか?甘いのとか、ドライのとか、飲み方はどうしますか?」とかいろいろ聞いてから出しているのを見ます。

投稿: nanba | 2007年2月 4日 (日) 00:11

ウィスキーも趣味の世界ですね〜。マスター、おとこまえ!

お金さえだせば何でもアリっていうのはイヤですが、お金も大してださないのに、ゴネて得することだけ知ってるお客もたまに目にします…。
ヨーロッパだと客としての資質が問われる部分ってあると思うのですが、日本ってお金を払えばみな「神様」ってカンジがしますね、残念ながら。ちゃんとポリシーがあってお客にNo!と言えるお店って素敵〜。

どんな味がするんでしょうね〜、1万5千円のウィスキー…。私なんかが飲んでも良さは判らないのでしょうが…。

投稿: eriko | 2007年2月 5日 (月) 12:17

マスター、おとこまえでしょ?

ワンショット当たりの値段も、お酒を買った時点での価格で決める方なんです。買ったときよりも時勢で高くなったぶんまで乗せているお店も結構あるんですが、それをしないマスターがエライな~って思ってます。

ひょっとしたら、今すぐに飲んでも良さを感じないかもしれませんが、今普通に売られている12年ものを1杯ずつでもいいので何種類か飲まれると、当時のウイスキーの良さを感じられると思います。

日本はお客さんを優位に立たせすぎていると感じます。以前、ヨーロッパに進出した某有名自動車メーカーが、「日本と同じ品質の材料をすぐに納入しろ」といって、現地メーカーに総すかんに近い状態だったというのを思い出しました。納入を拒否した会社もあったそうで。ゴネ得とはちと違いますけど。

個人的にはその材料メーカーに拍手喝采だった。

まぁ、商習慣の違いと言えばそれまでですが、自分はその自動車メーカーやごね得の方をまねをしないように、「人の振り見て我が振り直せ」で行きたいと思います。

投稿: nanba | 2007年2月 5日 (月) 14:02

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