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2007年11月13日 (火)

”リタとウイスキー -日本のウイスキーと国際結婚-”

わたしは、竹鶴政孝に関心を持つようになってから、その妻となったリタさんにもより関心を持つようになってきた。世間の関心はもっとはやくからあったようで、立派な本が何冊かでている。まずは古本屋でこの本をゲットした。

書名: リタとウイスキー -日本のウイスキーと国際結婚-
著者:オリーヴ・チェックランド
訳者:和気洋子
発行:(株)日本経済評論社(1989年)
ISBN:4-8188-0993-4

原題は次のようになっている
JAPANESE WHISKY, SCOTCH BLENDED
The Japanese Whisky King and Scotch Wife (1918-1979)

竹鶴政孝は日本のウイスキーキングか~、英国人の表現もなかなかだ。英国の著者、しかも日本研究をされている方の本らしく、丁寧に参考文献をあげているところはありがたい。また、事実と著者の考えや推論をはっきり分けて書いてあるのもうれしい。

英国人の視点で書かれたこの本は、リタについてのみでなく、政孝についての記述も相当量にのぼり、翻訳のタイトルから受ける”リタについての本”というイメージの本ではなく、リタと政孝夫婦についての本と思ったほうがよい。

この本では、リタの家族についてもこれまでの私が読んだ本よりもより詳しく書いてあったし、養子として知られる威氏以外にもリマ(房子)さんという養子がいたこともこの本ではじめて知った。

日本の本では、政孝の留学先が Royal institute of Technology, Glasgow が、現グラスゴー大学と紹介されているのに、現ストラスクライド大学(もちろん両方の大学とも存在する)と紹介されているし、お世話になった先生の名前が日本の本(たとえば”ヒゲのウヰスキー誕生す”)ではウィリアム教授となっているのに、この本ではウィルソン教授となっているなど、本当はどちらが正しいかをはっきりさせておいたほうがよいと思われることがらも見つかった。これは日本のウイスキーの歴史にとって、とても大事なことと感じる。

著者も訳者もウイスキーそのものとウイスキー製造そのものについて、詳しくないための間違いなどがちらっとあったりするけれど、リタと政孝や若い頃の威氏の写真なども沢山載っているし、日本のウイスキーの歴史を知るためには、いい本だと思う。何より、著者がサントリー派でもニッカ派でもないことがより忠実な歴史を語ってくれていると感じる。

古本屋(いまならアマゾンでだって古本が注文できる)に行こう!
Rita_and_whisky

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